小屋をDIYで作るとき、一番気になるのはやっぱり「いくらかかるの?」ってところだと思います。

結論から言うと、ぼくが作った木造小屋(約9.72㎡)にかかった費用は1,087,261円でした。

この記事では、基礎から外壁・屋根・薪ストーブ・室内まで、かかったお金を全部レシートベースで公開します。「実際どのくらいかかるの?」と思っている人の参考になれば。

作った小屋のスペック

費用は小屋の仕様によって全然変わるので、まずどんな小屋を作ったかを書いておきます。

  • 構造:木造
  • 床面積:9.72㎡(10㎡以下)
  • 外壁:道南杉の板張り(キシラデコール塗装)
  • 屋根:折半屋根
  • 断熱:スタイロフォーム入り(冬でも暖かくする設計)
  • 暖房:薪ストーブ
  • 場所:北海道

小さいけど断熱と薪ストーブにこだわったので、北海道の冬でも全然暖かいです。その分、費用はそこそこかかりました。

小屋DIY 完成した外観
完成した小屋の外観。道南杉の板張り外壁が特徴的です。

費用の総まとめ【カテゴリー別】

まず全体像から。カテゴリー別の内訳はこんな感じです。

カテゴリー費用
基礎48,858円
構造用木材(柱・梁・床)278,766円
外壁185,399円
屋根71,041円
薪ストーブ・煙突351,964円
室内・壁・床151,233円
合計1,087,261円

一番高かったのは薪ストーブ・煙突で約32%。木材より高くなるとは思っていなかったけど、二重断熱煙突を選んだのが大きかったです。構造用木材が約31%で2番目。この2つで全体の6割以上になります。


基礎の費用:57,272円

基礎は束石を12個並べる方法で作りました。羽子板付きの束石なので柱をボルトで固定でき、グラつきも少ないです。

小屋DIY 束石基礎
束石基礎を12個設置した状態。羽子板付き束石で柱をしっかり固定します。
品目金額
ベストコンクリート20kg(698円×9袋)6,282円
モルタル20kg698円
路盤材20kg×10個3,997円
束石450 羽子板付き×10個16,800円
砕石20kg(27個)16,008円
ジャリコン20kg2,397円
防草シート+シート押さえピン2,676円
小計48,858円

構造用木材の費用:278,766円

小屋DIY 構造用木材
構造用木材をまとめて購入。コーススレッドなどの金物類も一緒に。

柱・梁・床下地など、建物の骨格になる木材の費用です。壁のOSBは別の項目(室内・壁・床)にまとめています。

一番高かったのが梁4本・柱4本の180,532円。太い断面の木材はやっぱり高い。ここの断面サイズを小さくするだけでもかなり費用を下げられると思います。

品目金額
梁4本・柱4本180,532円
ハイスプリング丸座金・ボルト682円
キシラデコール(エボニ・床の梁用)5,368円
2×4材(床の梁)19,404円
根太受け金物など2,548円
小垂木・金物など4,986円
床用合板22,440円
スリムビス65mm 700本1,280円
ホワイトウッド90角(柱)24,942円
針葉樹合板15.5mm・配達・加工料14,714円
加工料金1,870円
小計278,766円

外壁の費用:185,399円

外壁は道南杉のあいじゃくり板を縦張りにしました。北海道産の杉で、木の質感があって気に入っています。

塗装はキシラデコールをウォルナットとオリーブの2色で。屋外の木材には定番の塗料で、耐候性が高いのでDIYでも安心して使えます。

小屋DIY 外壁の板張り施工
道南杉のあいじゃくり板を張っている施工中の様子。梯子を使って上部まで丁寧に仕上げます。
品目金額
ステンレス鍋タッピング336円
ステンスクリュー丸頭釘420円
スタイロ30mm(断熱材)9,108円
2×8・松製材4,334円
道南杉・杉あいじゃくり99,493円
ぬき・胴縁15,906円
キシラデコール(ウォルナット・オリーブ)42,045円
ウレタン(コーキングなど)6,628円
イーブスベンツ(軒天換気)7,129円
小計185,399円

屋根の費用:73,549円

屋根は折半屋根(スチール製の波板)にしました。コスパが良くて施工もそこまで難しくないのが選んだ理由です。

折半本体が41,712円で屋根代の半分以上。固定するためのタイトフレームも別で必要です。

小屋DIY 折半屋根
折半屋根(スチール製波板)を施工した状態。タイトフレームで固定します。
品目金額
タイトフレーム10,338円
ボルト1,896円
棟板金・片棟板金(ケラバ用)8,173円
水切り面戸832円
松材小垂木1,980円
防水気密テープ・面戸3,614円
ウレタン2本1,396円
材料配達料金1,100円
折半41,712円
小計71,041円

薪ストーブ・煙突の費用:351,964円

この小屋で一番お金がかかったのがここで、全体の約32%です。小さい小屋に薪ストーブはやりすぎかなと思っていましたが、北海道の冬を快適に過ごすには絶対必要と判断して入れました。結果、正解でした。

費用は4つに分けて書いています。ストーブ本体(ホンマ製)と外気吸入加工で約11万円。一番高かったのが煙突で、二重断熱煙突を9点そろえると約186,000円になりました。安全のために断熱タイプを選んだのでここが高くなっています。メガネ石まわりが約19,000円、炉壁・炉台(レンガとケイカル板)が約35,000円です。

小屋DIY 薪ストーブ
設置した薪ストーブ。北海道の冬でも快適に過ごせる暖房の要です。
品目金額
▼ 薪ストーブ本体
薪ストーブ本体(ホンマ)82,280円
薪ストーブ外気吸入加工23,600円
ケイカル板・アルミダクトなど2,397円
丸型ガラリ1,078円
配達料金2,200円
▼ 煙突
φ150mm 二重断熱煙突(直筒500L×2)36,600円
φ150mm 二重断熱煙突(T曲90°)30,700円
φ150mm スーパーハイトップ27,720円
φ150mm 二重断熱煙突(直筒1000L)25,000円
φ150mm スーパースライドL18,210円
φ150mm スーパーエビ曲17,400円
φ200mm 壁面取付金具12,740円
φ150mm 直筒200L12,300円
φ150mm インアダプター5,300円
▼ メガネ石
眼鏡石200パイ×15013,550円
2×10材1,152円
φ200mm メガネ石カバー4,670円
▼ 炉壁・炉台
薪ストーブ用レンガ26,819円
ケイカル板4,508円
角スタッド3,740円
小計351,964円

室内・壁・床の費用:91,379円

壁はOSB(構造用合板)で仕上げています。スイスクロノのOSBを使っていて、強度もあって見た目も気に入っています。床は杉カフェ板にしました。無垢材なので足触りが気持ちよく、素朴な感じが好きです。

小屋DIY 室内・杉カフェ板の床
杉カフェ板で仕上げた床と室内の様子。薪ストーブ周りはレンガで防火処理しています。
品目金額
OSB(壁)45,279円
2×4材19,391円
針葉樹合板12.5mm(壁パネル)13,992円
2×4材(壁パネル)1,424円
2×4材(壁パネル)25,047円
杉カフェ板34,768円
プライマー・2×4・モルタルなど6,254円
パイン集成材・カット料金5,078円
小計151,233円

小屋DIYの総費用:1,087,261円

カテゴリー費用割合
基礎48,858円約4%
構造用木材278,766円約26%
外壁185,399円約17%
屋根71,041円約7%
薪ストーブ・煙突351,964円約32%
室内・壁・床151,233円約14%
合計1,087,261円100%

タダでもらえた材料(これがなければもっとかかってた)

ドア・窓・スタイロフォームは知り合いからタダでもらいました。新品で買ってたら数万円はかかってたはずです。

「もらえるものはもらう」はDIYの基本。解体現場や知り合いの工務店に声をかけておくと、意外と材料が集まります。


費用を抑えるとしたらどこか

110万円、高いと感じる人もいると思います。削れる部分はいくつかあります。

  • 梁・柱を細くする→ 断面サイズを変えるだけで数万円は変わる
  • 外壁をガルバにする→ 道南杉は見た目はいいけど高い。ガルバ波板なら安くなる
  • 断熱材を薄くする→ 快適性は落ちるけど費用は下がる
  • 薪ストーブをやめる→ これが一番大きくて約35万円カットできる。北海道の冬には向かないけど

ぼくは「後悔しない方を選ぶ」で作ったので、費用より満足度を優先しました。薪ストーブも断熱も全部入れてよかったと思っています。


まとめ

木造小屋(9.72㎡)をDIYで作った費用の内訳です:

  • 基礎:48,858円
  • 構造用木材:278,766円
  • 外壁:185,399円
  • 屋根:71,041円
  • 薪ストーブ・煙突:351,964円
  • 室内・壁・床:151,233円
  • 合計:1,087,261円

「小屋DIYって安く済む」と思っている人も多いと思いますが、ちゃんと作ろうとすると普通に100万円超えます。薪ストーブや断熱にこだわると110万円超えも全然あります。

これから小屋を作ろうと思っている人の参考になれば。

— ゲンボー(diy-times.com)